2009年7月20日 (月)
ミーちゃん
こういう本を読みました。
(感想はこちら)
この本を読んであることを思い出しました。
僕がまだ20代だった頃の話です。
僕は行きつけの定食屋で大好きなハンバーグ定食&肉豆腐を食べてお腹いっぱいの幸せ気分で店を出たときでした。
店の前には植え込みがあって、その植え込みの端に大きな茶トラの猫がいました。
もちろん僕はその猫を見つけた時、ニヤけました。
茶トラのネコは僕に背中を見せていました。
僕は「触らせてくれるかな?」とニヤけながら近づいていきました。
僕の数メートル前を中年のおじさんが歩いていました。
すると、おじさんは茶トラの猫が気付いていないのをいいことに、うしろから平手で猫の後頭部を思いっきりはたいたのです。
驚いた茶トラの猫は走ってどこかに行ってしまいました。
予想もしなかったおじさんの行動に僕は思わず「オイっ!!」と声を荒げてしまいました。
おじさんはまさかたった今自分がとった行動が人に見られていたとは思わず、驚いた表情で振り返り僕を見ました。
自分で言うのもなんですが、ケンカとかそういったものは非常に苦手な人間なのですが、この時は、あまりにも卑劣な手段に大きな声が出てしまいました。
僕とおじさんはにらみ合いましたが、おじさんはすぐに照れ笑いを浮かべて、さっさと歩いていきました。
ケンカにならなくてホッとしつつも、照れ笑いを浮かべたおじさんの表情を見ると、猫にあんなことをするような人間にはとても思えませんでした。
いつから猫(動物)と共生することが、こんなに大変なことになってしまったのでしょう。
僕が子供の頃住んでいた炭鉱町の長屋では、野良猫も野良犬(当時はまだ野良犬がいました)もお腹をすかせつつも、自由気ままにくらしていたように思います。
「迷子のミーちゃん」は埼玉県の地域猫で、現在も行方を捜しています。
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コメント
大人気ないおぢさんですねぇ・・・。
きっと職場や家に居場所がないか何かで心が狭くなってるのでしょう。
うちの周りも以前はもっとノラちゃんがいて子猫連れて歩いてたりしてましたが、めっきり姿が見えなくなりました。やっぱり猫嫌いな人はいるもので、足蹴にしようとしたおぢさんまでいたので6匹は順次我が家に迎える羽目になりました。
皆成猫になってからうちにいれたのでどうなるかと思いましたが、案外仲良くやっております。
ただ、10年もの付き合いなのにどうしても懐かないミケ・ワンは(三毛猫が多いので、ミケコ、ミケヨ、ミケ・ワン、ミケ・ツーと呼んでます。)こそっと外でご飯をあげていますが。
ミケ・ワンもいなくなっちゃいまえに何とかウチに入れたいです。うちにはミケ・ワンの母猫がいるけど、覚えてるかなぁ。
投稿: チャイナ | 2009/07/20 21:30:34
怒ってくれてありがとうございます。
ほんとに野良ちゃんたちにはきびしい世界ですよね。
梅田という大阪の大都会にも白い子がいて、前にまた見かけたときはほんとにうれしかったです。
今日も元気にしてるだろうか。
無理に好きになってとは言えないけど、あの子たちも私たちと同じでちゃんと生きてるんですもんね。仲良くしていきたいですね。
投稿: ちゃいこ | 2009/07/20 22:02:13
男・URA EVOにシビレました。
投稿: サヴィ子 | 2009/07/21 0:02:25
人間っていつからこんなに傲慢になったんでしょうね。地球上で一番偉いと思ってるのかな。
ほかの動植物の地球でもあるのにね。生活の領域を侵して生きにくくさせてる。
世のノラにゃんたちが少しでも「幸せ」と思えることがあるといいのですが。
投稿: ☆おまじない☆ | 2009/07/21 8:17:59
どんな理由があっても、悪いことは悪いんです。許されるものではありません。嫌いとかそういうのは理由にならないし。嫌いだからいじめとか嫌がらせをしていいのか、ということです。人の世界でも同じこと。子供社会でのいじめとか、こういう駄目な大人が悪い見本になってるんだろうな、と思います。URAさんの怒りは正しい怒りだと思います。
投稿: ちやこ | 2009/07/21 11:05:35
ちやこさん、良い事を仰るそのとおりですよ。嫌いなら近付かないとかすれば済むことで、いじめは年々陰湿になってきてますから怖いですね。おじさんも猫さんが嫌いだったのなら近付かなければすむでしょうに、なにもはたかなくてもねぇ。それで猫が事故にでもあったらと心配になります。
投稿: | 2009/07/21 12:29:19
弱い者いじめをする人は、幸せではないのだと思います。幸せいっぱいだったらそんなことするはずがありません。(あるとしたら病気です。)でも許せる行為ではありません。ミーちゃんが無事帰ってくることを祈っています。
投稿: タメちゃんのママ | 2009/07/21 14:35:33
少なくともこの中だけでも、常識的で人情的なコメントを読むことができて救われる思いです。
私の貧困なボキャブラリーと文章力ではうまく表現できないことを、↑皆さんが実に明確に言って下さいました。
「弱い者いじめをするな。口の利けない者(動物)から先に食べさせろ。」と言い聞かせて育ててくれた親に、今更ながら‘よくぞ言ってくれた’と感謝したい気持ち。
☆おまじない☆さんも言われている通り、人間は傲慢になりすぎました。人間という外来種もいずれ駆逐される日がくるんでしょう。
投稿: きびだんご | 2009/07/21 15:57:23
一喝していただきとてもすっきりしました!
こんな場面は私も何度かあります。
野良猫たちを「地域猫」として認めてくれていることを最近よく耳にします。
日本全国をこうしたやさしさのもてるゆとりある国にしてくれる総理いないかしら・・(。→∀←。)
投稿: レナの部下 | 2009/07/21 16:45:40
私もURAさんに拍手を送りたいです!!!!
読んでて、凄い腹立った!!
私もこの著書、読んでみたいです。なんだか涙なくしては読めなさそう…
猫おはなしではないのですが、先日独り暮らし先から何気に実家に帰ると、知らぬ間に母親が迷いワンコを保護していました。余程不安な思いをしていたのでしょう、小刻みに体は震え、訴える様な目をしていました。いや、何か話につながりはないんですけど、そんなコたちに理由なく手を上げるなんて、絶対に考えられないと思いました。
文章ヘンでごめんなさい。
投稿: M-10. | 2009/07/21 19:37:46
いじめや嫌がらせは、絶対ダメです。許せません!
「迷子のミーちゃん」書店で見て、はっちゃんが帯だったんで気になってました。
読んでみたいと思います。
投稿: リシュー | 2009/07/21 22:04:50
先日かかりつけの動物病院(さいたま市内)に行った時に「ミーちゃん」のポスターを見かけました。
その時は飼い猫がいなくなったのかなーぐらいに思ってたんですが地域猫だったんですね。
ウチも三毛猫がいるので早く見つかるといいですね。
投稿: 桜並木 | 2009/07/22 23:46:14