2015年5月28日 (木)
レッツゴー3匹
我が家に猫がいなくなって3ケ月が過ぎた。
チェリーと暮らし始めたのが1999年の5月頃だから、約16年振りの猫のいない生活。
家の中にあの毛むくじゃらの生き物がいない、というのはなんとも不思議な感覚。
もう面倒なトイレ掃除をしなくてもいい。
出かける前、服についた猫毛をコロコロで必死にとらなくてもいい。
猫ドアの大きな音に驚くこともない。
キーボード前で寝転がって仕事を邪魔されることもない。
吐瀉物を掃除しなくてもいい。
夜中の運動会の物音に悩まされなくていい。
出かけた時に、愛猫のことを気にかけなくていい。
いいことずくめ?
なんだか解放された気分?
嫁はもう暮らせない、と言っている。
僕にもそんな気持ちがある。
地面がガラガラと崩れて、体がバラバラになるような、あんな感覚はもう二度とごめん。
でも、遊びに出掛けた娘が仔猫を拾ってくるかもしれない。
この場合は飼わざるをえないだろう。
絶対に飼うな。
でも我が家の近所で、途方にくれた仔猫が見つかる可能性は限りなく低い。
先日、原付バイクで帰宅途中。
道路に1匹の猫が飛び出してきた。
「あぁ!」と大声を上げたものの「轢いてしまった......」と思った。
恐る恐る目を開けたら、道端からこっちを見ているまるまる太ったキジ猫。
ギリギリ接触はしていなかった。
安堵した後しばらく見つめあい、「チチッ」と呼んでみた。
キジ猫はダッシュで物陰に消えてしまった。
まぁ、そうだよなぁ。
そんなにうまく出会えるわけないよねぇ。
近所のスーパーのレジをぬけたとこに、里親募集の張り紙がいつもある。
これまでは娘と一緒に「いい人がきまるといいねぇ」と思いながら見ていたが、今はその貼り紙を避けている自分がいる。
もしセンシュに似ている猫がいたらどうする?
プロみたいな三毛がいたら?
チェリーみたいな小柄な猫がいたら?
いつか暮らしてみたいと思っていたキジ猫がいたら?
美しい瞳と体のラインの黒猫がいたら?
仕事先の近所に家の中外を自由に行き来する2匹の飼い猫がいる。
白黒のハチワレとチャトラ。
ハチワレは社交的でこれまで何度かお腹をさわらせてもらった。
チャトラは警戒心が強く、一定の距離を保ったまま。
道路にしゃがんでチャトラを静かに見ていると、チャトラがこっち寄ってきた。
「お?」こんなこと始めて。
出した指先をかるく嗅いだあと、向こうに行こうとしたので、思いきってその時に後ろから撫でてみた。
3ケ月振りの猫。
指先から伝わる毛並み、ふくよかな体のライン、綺麗で見飽きない瞳、見せつけるような尻尾......。
やっぱり猫はいい。
すごくいい。
このブログをどうするのか?
簡単です。
『放置』します。
3匹がいなくなった時もこのブログを辞める気は、最初からさらさらありませんでした。
ただ、3匹がいないので書くことがない。
もうこの先、猫との暮らしはないかもしれない。
でも明日、猫と出会って、『レッツゴー3匹 セカンドシーズン』(?)が始まるかもしれない。
こればかりはどうなるかわからない。
ただひとつ確実なのは、僕が猫と触れ合うことがさっぱりなくなる、ということだけはないと断言できる。
道端で野良に出会えば、なんとか撫でようと作戦を考えるだろうし、友達の家に猫がいればお土産を持っていき、これまた撫でさせてもらおうと考えるだろうし、先日なんか久しぶりに猫カフェに行ってしまったし......。
そういうわけで『放置』です。
これからはいろんなとこで出会った猫のことを書いてこうと思います。
猫のように気まぐれに更新しますので、愛猫とダラダラしながら、時々のぞいてもらえればと思います。
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